私が恋した男〜海男と都会男~
翌朝、ベットから起き上がって両腕を伸ばしてみるもだるいなぁ。

今日は私がメインで取材を進めるから、シャキッとしないと姫川編集長に何て言われるか…、頬っぺたをぱちんと叩いて、よし!取材だ!

今回取材をする店舗はケーキ屋で、取材の時の服装はトップスが白かな?ボトムはスカートよりもパンツスタイルで行けば、浮かないはず。

クローゼットの扉を開けてイメージした服を選んで鏡の前でバランスを見ると、あまりふんわりとしたブラウスは違うか…、こっちの襟がたつブラウスなら取材に来ました!と思ってくれるよね。

ぱぱっと着替えて部屋を出て、駅に向かいながら空を見上げると真っ青な青空とは言えず、雲が多いなぁ。

今ごろ海斗さんは、船からでこの空を見上げているのかな?

会いたい…、会って、ちゃんと想いを伝えたい。

「暑い…」

曇り空だけど気温は高く、夏が直ぐそこに来そう。

電車を乗り継いで藍山駅に着いて四つ葉出版社のビルに向けて歩き、やがてビルに到着してロビーに入ろうとすると、入り口ではファッション部やスポーツ部の編集者たちが忙しそうに走り回っていた。

季刊の進行が終わっても通常の進行があるわけだし、忙しさはどの部署も同じだよね。

ん?普段は使わないエレベーター前に、スーツを着たすらりとした高身長の女性が立っているけど、四つ葉では見かけない顔だし、取引先の人かな?

頭の上に疑問符が浮かびつつ、出勤に遅れないように編集部のフロアにいかなきゃ。
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