私が恋した男〜海男と都会男~
歩くこと20分、ようやく漁港にたどり着いて、入り口には『宇ノ島漁港直売所』という看板があり、直売所の中は迷路のように道が入り組んでいるけれど、ヒデ子婆ちゃんはずんずんと中に入っていく。
「安いよー、獲れたての魚だよ」
「奥さん、こっちの店にしときなよ?今ならシラスもつけるよ」
直売所の中では獲れたての鮮魚を販売しているお店が軒を連ね、販売する人の威勢のいい声があちこちから聞こえる。
「おっ、ヒデ子婆ちゃん」
「婆ちゃん、元気?」
「元気よ~、後でワカメを頂戴ね」
「おう、待ってるよ」
ヒデ子婆ちゃんはお店の人たちから次々と声をかけられていて、人気者だなぁ。
やがて道が開けると船からケースを荷台に積む海斗さんの姿が見え、頭にハチマキを巻いていてゴム製のつなぎを着ているから、本当に漁師なんだと自覚する。
他の漁師さんたちもプラスチックのケースに魚を入れているのが見えるんだけど、海斗さんが漁師さんたちの中で一番若いのかな?40~50代、中には白髪交じりの人もいて、その中で海斗さんは率先して動いている。
私は海斗さんがケースを幾つも重ねて険しい表情をしながらも何度も船と荷台を往復している姿に、目を離すことが出来ないでいた。
「麻衣ちゃん、先に食堂に行きましょ」
「あ、はい」
私はヒデ子婆ちゃんの後に続いて直売所の中にある食堂に入ると、中は白い板の机や椅子があり、机の上には利用者が自由に飲めるようにコップと麦茶が入ったポットが置かれていた。
「安いよー、獲れたての魚だよ」
「奥さん、こっちの店にしときなよ?今ならシラスもつけるよ」
直売所の中では獲れたての鮮魚を販売しているお店が軒を連ね、販売する人の威勢のいい声があちこちから聞こえる。
「おっ、ヒデ子婆ちゃん」
「婆ちゃん、元気?」
「元気よ~、後でワカメを頂戴ね」
「おう、待ってるよ」
ヒデ子婆ちゃんはお店の人たちから次々と声をかけられていて、人気者だなぁ。
やがて道が開けると船からケースを荷台に積む海斗さんの姿が見え、頭にハチマキを巻いていてゴム製のつなぎを着ているから、本当に漁師なんだと自覚する。
他の漁師さんたちもプラスチックのケースに魚を入れているのが見えるんだけど、海斗さんが漁師さんたちの中で一番若いのかな?40~50代、中には白髪交じりの人もいて、その中で海斗さんは率先して動いている。
私は海斗さんがケースを幾つも重ねて険しい表情をしながらも何度も船と荷台を往復している姿に、目を離すことが出来ないでいた。
「麻衣ちゃん、先に食堂に行きましょ」
「あ、はい」
私はヒデ子婆ちゃんの後に続いて直売所の中にある食堂に入ると、中は白い板の机や椅子があり、机の上には利用者が自由に飲めるようにコップと麦茶が入ったポットが置かれていた。