あなたが作るおいしいごはん【完】
***
『…最初から話すよ。
どうして、俺や靖雄さんや親父や
薮嶋恭平の父親が
あの時萌絵の実家に…。
靖雄さんと靖英が住む
あの家へと駆けつける事が
出来たのかと言う事も含めて…ね。
…ただ、聞くのが辛かったら
すぐに止めるから遠慮なく言って。』
そう言って彼は
私が頷いたのを確認すると
頭を撫でながら話し始めた。
***
ここ最近
私の様子がおかしいと気づいた彼は
私に聞いてもごまかされたり
はぐらかされる事に
ますます不審に感じた。
浮気だとは思わなかったけど
何かに首を突っ込んでるのでは?と
気になった彼は
秘かに私の実家を訪ねて
私の父に事情を話して相談していた。
彼から相談を受けた父は
『…和亮君から依頼するより
僕が萌絵を心配するあまり
勝手に依頼してしまった事にすれば
君達の仲に亀裂は入らない。』
と、彼の代わりに
知り合いの興信所へ相談して
私の素行調査を依頼した。
後日
初めての調査報告書が父の元へ届き
私が薮嶋恭平と再会していた事や
あの男の家も訪問して
母親の寛子さんと会っていた事などが
記載されていて
彼も父も原因を突き止めた。