あなたが作るおいしいごはん【完】

彼が作ってくれた昼食を堪能した後

私はソファーに座ってTVを見ながら

彼が入れてくれた《ジャスミン茶》の

香りを楽しみながら飲んでいた。

『…《ジャスミン茶》には
美肌効果の“ビタミンCやE”や
“ミネラル”が豊富に含まれてる。
3杯飲むと《リンゴ》1個分の
“ビタミンC”が摂れると言われている。
他にもリラックス効果や
ホルモンバランス効果や
殺菌作用もある。
いい香りを楽しめて
後味もさっぱりするお茶だな…。』

キッチンで洗い物を済ませた彼は

エプロンを椅子にかけると

効能を説明しながら

『…俺も飲みたいな。』

そう呟きながら私の隣に座ると

一緒にお茶を啜った。

そして、軽く息を吐きながら

『…はぁ…っ、落ち着くな。
萌絵とこうして一緒に帰ってこれて
緊張していたのが
ホッとするような気分だよ…。
…萌絵の体の痛みも酷くなさそうだし
何より萌絵が俺を想っていてくれた事が
良くわかったから、なおさらお茶が
美味く感じるよ…。』

そう言いながらお茶を飲み干した彼は

『…お風呂入れてくる。
バラの香りの入浴剤入れてあげるよ。』

と、言って立ち上がると

私の頭をポンと撫でて

バスルームへと歩いて行った。
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