LOVEFATE~理由~

その年の秋になると、

また、時々俊ちゃんが私の家に遊びに来るようになった


私の家と言うより、
蘭子ちゃんの部屋なのだけど



横の蘭子ちゃんの部屋から、
二人の笑い声がよく聞こえて来る




リビングに行こうと自分の部屋を出た時、

そんな俊ちゃんと鉢合わせた



ちょうど、俊ちゃんは帰るみたい



もう、夜の23時





「英梨、高校はどう?」



「あ、うん。
楽しくやってるよ」



こんな風に、顔を合わせるのは久し振りかもしれない




向かいに住んでいても、
生活のリズムが違うと会わないから



高校に入ってからの半年で、
俊ちゃんと近所で会ったのは2回



そのどちらも、挨拶程度で




なのに、そんな希薄な関係になっても、

私の心は変わらず俊ちゃんが大好きだった




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