LOVEFATE~理由~

「俺も、そっち行っていい?」



「――うん」




俊ちゃんは、

ベッドに腰掛ける私の横に腰を下ろした




「やっぱ、キスとかしたら、
俺の事嫌いになったりする?

昔にあんな事があったのに懲りず、
英梨にキスしたいんだけど」



そんな事訊かれたら、
また顔が赤くなってしまう



「――嫌いになったりなんてしないよ。
あの時は、あんな急にされて戸惑っただけで…。
あの時、俊ちゃん彼女居たし。
それに…」




それに、あの時私は蘭子ちゃんの代わりにされているのだと、

傷付いた



俊ちゃんが、
蘭子ちゃんを好きだと思っていたから




今もまだ、それを思っている




< 220 / 728 >

この作品をシェア

pagetop