LOVEFATE~理由~
「俺、英梨ちゃんがまだ処女なの、なんとなく知ってた。
俊太がヤッてないなら、多分そうだろうって。
俊太の奴、英梨ちゃんになかなかキス以上手を出せないって言ってたから。
そんな事したら嫌われるんじゃないかって」
私はその言葉に反応して、
倉木さんに視線を向けた
「本当に英梨が好きで大切だから、
嫌われる事が怖くて仕方ないって」
倉木さんのその言葉は、
私の胸の奥の脆くなっている場所を、
貫くようだった
「雨、降ってるみたい。
玄関の適当な傘、持って帰っていいから」
倉木さんは煙草の火を灰皿に押し付けて消すと、
立ち上がりバスルームの方へと歩いて行った