LOVEFATE~理由~
ホスト②

「――で、私はAV女優になったの」


全てを話し終え、

飲みかけになっていたハイボールを飲む



中の氷が溶け、
薄くなっていてマズイ





「マスター、これおかわり」


持っているグラスをマスターの方に傾け、

ナツキはウイスキーのロックを一気に飲み干す




大きな氷だけが残ったグラスを、

テーブルの上に置いた





私の話を聞きながら、

ナツキは特に口を挟む事なくずっと飲んでいた




時間を持て余すように、
ひたすら




初めに頼んだジントニックの後、

ウイスキーのロックを4杯



そして今、新にウイスキーのロックがテーブルに置かれた




この人、このバーに来る前も、

仕事で散々飲んでいるはずなのに



凄く、お酒強いんだな……





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