LOVEFATE~理由~

遊園地に着いた頃には、
ちょうど昼時になっていた




俊ちゃんの誕生日だから、昼はお洒落なレストランでランチ…と行きたいが、

私達はまだ浪人生と大学生で



遊園地と夜に何処かご飯に行くだけで、

ちょっと金銭的に厳しい





「はい、英梨」


「ありがとう」



私は俊ちゃんからホットドッグを受け取り、

ベンチに座る




俊ちゃんもベンチに腰を下ろすと、

大きく口を開けてホットドッグにかぶりついている




それにしても、
誕生日なのに俊ちゃんが遊園地代を出してくれて、

今のホットドッグ代も……



ダメだ、と思うけど



私、誕生日プレゼントでけっこう頑張ったからなぁ




プレゼントはまだ、
私の鞄の中に入っている



どのタイミングで、
渡そうかな?




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