LOVEFATE~理由~
「倉木さん、なんでそんなに普通なんですか?
冷静って言うか…」
今、倉木さんは私がよく知っている、倉木さん
前にこの部屋で見た
怖い倉木さんでもなく、
自身の子供が出来た私を前にしても、
特に焦りも見えない
「昨日は冷静じゃなかったけど。
今は落ち着いてる」
「――そうですか」
私は正座をしたまま、
膝の上で手に力を入れた
私は、冷静じゃないみたい
この先私が何かを話し、
倉木さんがどう言葉を返すのか、怖くて仕方ない
どんなに酷い事を言われようと、
承諾のサインさえ貰えればいい
「倉木さんは疑わないんですか?
本当に自分の子なのか、とか…」
そう言うと、倉木さんはキョトンとしてこちらを見ていた
「英梨ちゃん、そんな嘘付かないだろ?」
「――それは、そうですけど」
ただ、この現実を受け入れられないとか、
ないのだろうか?
もし私が倉木さんの立場ならば、
こんなにも冷静でいられないはず