LOVEFATE~理由~
「俺、自分の子供が出来たって聞いて。
困る気持ちだけじゃなくて、
嬉しい気持ちもあったから。
英梨ちゃんの事も、
守りたいって」
倉木さんは私に近付き、
私のお腹を手で触れた
「まだ、分からないですよ。
本当にまだ小さかったか……」
涙がボロボロと溢れて来て
この子を産めるのだと、
本当に嬉しかった
だけど、引き換えるように大切なものを沢山失う
この先、私は俊ちゃんと別れ、
もう大学へは進まず、
母親になるだろう
“――じゃあ英梨、3年後結婚しよう――”
俊ちゃんとのその未来は、
もう訪れない
不思議と、迷いや後悔は無かった
俊ちゃんを愛しいと思うと、
胸が貫かれるように痛いけど