LOVEFATE~理由~



朝になり、窓を通しても、

外から蘭子ちゃんの声が聞こえた



私は、窓際に立ち、見下ろす




私の家と向かいの家を挟む道路


蘭子ちゃんだけじゃなくて、俊ちゃんも居た





「あんたのせいで!

あんたのせいで、私は親に亮ちゃんと別れさせられたのに」


蘭子ちゃんは泣いて、俊ちゃんを何度も叩いていた


顔や、体を



何度も何度も




俊ちゃんはそんな蘭子ちゃんに何も言えず、

黙ってそれを受け入れていた



ずっとずっと、蘭子ちゃんは泣いていた




俊ちゃんは、ずっと何も言わない





私は逃げるように、窓から離れた





もう此処には居たくない




もう見たくない


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