LOVEFATE~理由~



初めての撮影は、
よく分からないまま終わった



好きでもない男性とのセックスも仕事だと思うと体から心を切り離したように、

難なく出来てしまった



いや、私は初体験が、好きでもない人とだったからか、

けっこう、その辺りで免疫が付いてしまったのか





撮影が終わる頃には、
夜になっていた



休憩を挟みながらだけど、

朝早くからずっと撮影をしていて、
体がとても疲れている



なのに、明日も同じような予定で撮影があるらしい





帰りの車内、

成瀬社長の黒いアウディに乗りながらうとうととしてしまった


けど、中途半端に寝たら起きるのがしんどくなるから、

意地でも寝ない




「まりえ、眠かったら眠っててもいいぞ」



「社長、今私にそれ一番言ったら駄目ですよ」




「は?なんで」



「――社長、私、実家に寄っていいですか?

もう近いから、
もう少しこのまま真っ直ぐ進んだら、適当に降ろしてくれたらいいんで」



窓から見えた町並み



けっこう、家から近い場所を今走っている





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