LOVEFATE~理由~
半月振りに見る我が家は、
懐かしい感じがして
もう、自分の家じゃないような気がした
家の前に立ち、
向かいの家の方を見る
玄関に明かりが点いているから、
俊ちゃんもそうだけど、
おばさんやおじさんも居るのかもしれない
亮ちゃんは仕事が終わるのが遅いから、
今の21時ならばまだ帰って来ていないかも
私は鞄から鍵を取り出し、
解錠し家の中に入った
ただいま、とも、おじゃましますとも言えなくて、
黙ったまま、リビングに行く
「英梨!」
そう声を上げたのは母親で、
キッチンから慌ててこちらに駆け寄って来た
「英梨、お前、連絡もしないで何処に行ってたんだ?」
父親も、座っていたソファーから立ち上がり、
こちらに歩いて来る
いつもならば、こんな場面ならば父親に怒鳴られているはずなのに、
その声が弱々しい