LOVEFATE~理由~
『――英梨、私お母さんと…今からH空港に行くから、英梨も来て…』
「――無理、だよ…」
私はスマホの通話を切ると、
テレビに目を向けた
テレビで流れる情報は、
先程から特に変わらず
絶望的なもので
再び、蘭子ちゃんから電話が掛かって来ないように、
スマホの電源を落とした
「まりえ、お前の好きな奴が、この飛行機に乗ってんのか?」
「――うん。
仕事前に、なんか複雑。
姉に、今からH空港に来いって言われたけど、私今から撮影だから無理なのに」
「お前、早く行けよ!」
成瀬社長は私の手を掴み、
無理矢理ベッドから引き摺り下ろす
その力が強くて、腕が抜けそうに痛い
バランスを崩しそうになりながらも、
なんとか床に立った