LOVEFATE~理由~

「てめぇ、仕事なんか、
もうどうだっていいだろうがよ!」


腕を掴まれ、引き摺り上げるように立たされる



腕も痛いけど、
平手で殴られた頬が痛い




「好きな奴が死ぬかもしれないって時に、

なんで、仕事がどうとか言ってられんだよ!」





社長がこんなにも怒っている所を、
初めて見た



3年前に一度、私が自殺したと思って慌てさせた時も怒っていたが、

今はそれ以上に




「――怖いんですよ…。
もし、俊ちゃんが…。
H空港に行って、それを知ってしまうなら……。

ここで仕事して、ずっとそれを知らない方がいい。
怖いよ…」


まだそうと決まったわけじゃないのに、

涙が押し寄せるように込み上げて来て止まらない



怖い――…


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