色の雫 - The seven colors -
非日常への入り口 - door to non every day -
―古びたスーパーマーケット―
 
事件現場はまだ警察官がウロウロしていた。それも無理はないだろう。なにしろ最近起きた事件なのだから。雄也達は事件現場につくと、警察の目の届かない場所から事件現場の様子を見ていた。
 
「うわぁ……警察がいっぱいいるなぁ……」
 
「そりゃそうでしょ。なんせ前代未聞の猟期事件だもの」
 
「……なぁ、ありさ。」
 
「ん?なぁに、雄也?」
 
「中、入ってみない?」
 
雄也はありさに唐突に提案した。警察がいて中が見えないなら、潜入するしかない。そう考えたのだ。
 
「えーっ!?それはさすがに……」
 
「大丈夫!!頼りないかもしんないけども……俺がついてるから!!」
 
「…………」

「ん?どした?」

「……し、しょうがないなぁ。じゃあ、行こう!」
 
ありさは顔が赤くなるのを雄也と反対の方向を見ることで隠した。雄也はその理由は分からなかったが、ありさが同意してくれたのは嬉しかったが、それが原因か、または月の理由があるのかどうか。だが今は目の前のことだ。と、その前にあるひとつの問題が浮上した。
 
「……中に入るのはいいけど……どっから入ればいいんだ?」
 
正面の入り口は警察がいるので入れない。ちなみに、店中には警察はいない。店の外で事件が起こったため中はまだ調べていないようだ。要するに中に入ってしまえばこっちのものなのだ。
 
「うーん……何かいい案ないか、ありさ?」
 
「えっと……あっ、あそこは?」
 
ありさはスーパーの裏手を指差した。窓らしい物がある。しかもそこには警察はいない。答えは決まっていた。
 
「……よし、警察に気づかれないように行こう」
 
「うん……」
 

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