僕らの恋に永遠の名を。
プルルル
「?」
部屋に入ると、ケータイが鳴っていた。
誰からだろう。液晶を見ると、ユズリ、とあった。
「…先輩!?」
実は今日の帰り、なにかあったら電話、とケー番の交換をした。
慌てて液晶のボタンを押す。
「はっ、はいっ?」
『悪い、忙しかったか?』
「いえ、大丈夫です」
なんか、声がいつもより低くてくすぐったいな。
機械越しの声にドキドキする。
『明日、暇か?』
明日?
明日は、土曜日か。
「はい」
『なんか、柊也が遊園地行きたいとか言い出してな』
柊ちゃんにしては意外だな…。
いつも嫌がってた記憶があるをだけど…。
『もう、お前の姿見て安心したから帰るんだってさ』
「え…もう、ですか?」
でも、もうそろそろ1ヶ月はたつのか。
先輩も疲れるのかな。
『てことで、明日遊園地であそびたいらしい』
「わかりました」
電話を切ってから、明日の準備を始めた。
「カメラ…」
持っていっても柊ちゃんが写るわけじゃないしね。
いらないか。
今日はお風呂入って、早く寝よう。