俺とアイツといとこ殿!
「こっちから順にくるーっとコの字型になっていてここが次に偉い人。そうするとこの端っこが君の座る場所ってことになる。みんなの顔が見れるようにこんな風に形があるんだ。」

「有難う御座います左翼様。」

豊一はかなり離れた場所の座布団に着席してこじんまりと正座している。

流華は相変わらず酒をガブ飲みしている。もう2合いっちまった。

「流華・・僕もあとで聞きたいことがあるんだけどいいかな?」

アイツは流華の煙草に火をつけながらそういった。

「うん。良い。それにしてもこの会議・・荒れるぞ?」

ちょっと面白そうにクスクスと笑った。

「ふふ。流華様ったら。・・来ますよ」

燕がそっと小耳に囀った

違う側女がふすま越しに少しだけ開けて

「お役の方が参りました。」

「うむ通せ。」

何が荒れるって言うんだろう。

白虎の間に賢人や上役やらが入ってくる。

深夜でも事の重大さからいうと官房長官が死んだよりビッグだし。

全員が集まった所で書記が入ってきて空間に鍵をかけた。

これでこのやりとりはどこにももれないということだ。

≪豊一このような場は初めてであろうが・・ここでの発言は重大ゆえ発言する前にこうやって聞けばよい。この今の会話は誰にもテレパスはバレぬようにしてある。もしもお前がここで訳の分からぬことを言えば私はお前にいらぬ処遇をしなければならぬかもしれぬのだ。≫

≪はい!!分かりました。≫

そうだよなあ・・トントンシャンシャン係までいるし問答が豊一に行ってもおかしくないんだよな。

あー!!俺に来たらどうしよう!!

ってゆってもあれか。俺はなんとかなるとおもう。

アイツが流華を挟んでいるし〜♪

そういう意味では頼りになるんだよな。うん。

多分足を引っ張られたくないだけなんだろうけど的確なアドバイスを最近は特にくれるようになった。

「皆集まったようであるな。来度の一件についての会議を始める。」

「は」

全員が声をそろえた。燕が加わったのは斬新な感覚だ。

「私から何か言うことはまだない。まずは質問を受け付ける。質問のあるもの挙手しなさい。」

何人か挙手をした。

「先着順に聞く。」

えーあれ順番わかったの?

「碧の賢人殿なんだ?」

「失礼ながら先ほどの暗闇の空間と女性そして島主との関係を知りたいと存じます。」

「うむ。答える。暗闇のあの空間自体は幻視の国といったであろ?」

「は」

「あの女はそこの王。ここでいうところの純血であり、私の友人のようなもの。そして、異能力は見て分かるであろうが有効的な種族ゆえ付き合いをしている。」

「報告は聞いておりませんが・・」

「是」「是」「是」「是」

「害をなすわけでもない友人の報告義務はない。」

「是」「是」「是」「是」

OKか?セーフなのか?

「次・・宝水殿。」

「封流との会話で封流の現状を分かっておいでのようでしたが真相は?」

「答えよう。真相は・・知らぬというのが答えである。」

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