俺とアイツといとこ殿!
「ごめんなさい。うかつでした。」もう今日の俺占いで言うと多分最下位。

占いで言わなくてもダメンズ。

「だから・・いつも使っているものをとってきてくれるか?」

パシリーーーー

まさかの・・

・・・叩いたら10倍返しがモットーなんですね。

≪純ちゃん。≫

≪ごめん・・別に取ってくるぜ?俺は・・悪いし。≫

≪この突き当たりをまっすぐ行った奥の部屋に繋げておいたから。すぐ持ってこれる。≫

やっぱ・・


俺のいとこ殿は・・変に優しい・・。


何を繋げたのかもうどうでもいいけどすぐ持ってこれるならルカがペンキから助かるしなにかしら作ってくれたのだから

俺はどこにでもなんでもやるぜ。

「じゃ・・じゃあ俺・・行ってくる・・」



「神咲くん・・」

くん??

俺??

「な・・なに?」

ちょっとイラっとする。俺はお前を許すも許さないもアル!!許してない!

ルカにペンキかけやがってわけわからん変態女め。

「シャワー室どこか知ってる?」

あ。知らない。俺帰宅部だし・・


「知らねーけど・・?」

けどルカがいるなら分かるなんて不思議ちゃんすぎて・・言えなかったが・・。

「聞けばわかるし。俺お前と話したくねえから。じゃあルカ行ってくる。」

ルカがそいつに丁寧にしろなんて言ってない。俺はコイツが大きらいでアイツも嫌いだ。

それは俺の意思だろ。ルカも別に変な顔していない。

「ああ。頼む。」

香水も持って行ってやろうと思った。

俺とアイツのいとこ殿はペンキの匂いがしてちゃダメだ。

いつも牛乳とか石鹸とかお花の匂いがする・・たまに血の匂いもする綺麗で危険な女なのだ!

俺は猛ダッシュした。

今日も帰ったら・・ちゃんと鍛錬する!!

俺はオキテも勉強する!

もっと もっと 頑張るんだって!何処にいくあてもないモヤモヤを自分で塗り替えようと思った。

オロオロしたりビックリしてばっかじゃなくていつかは・・

今日の空みたいにサッパリ・カラっとしたい。

それが俺の性格だぜ。


そうそう。・。

ルカにシャンプーなどを渡しにシャワー室に入ろうとしたら・・

くるくる女に「なんで女子シャワーに平気ではいるわけ?」と言われて

着替えやら・・・持ち物を取り上げられ・・屈辱!!


「流華様ってほんとに肌がスベスベなんですね?」

「そうか?」

「私はっ」

「キョーちゃんどしたの?鼻血・・」

「なんでもない・・幸せなの。。」

「そ・・そう・・。」

「すみませんでした」

「もう終わったことだからいい。」

「ペンキ・・取れないですね・・」

「粗方でいい。まみれて帰りたくないのと気持ち悪いだけで・・」

「流華様ってホントは目がすごく茶色なんですね。綺麗。。」

「コンタクトだからな・・いつも」

「どうしてですか?」

「紫外線に目が弱いんだ。」

「太陽アレルギーってやつですか?」

「まあそんなもんだ。サングラスをかけるわけにも行かないしメガネはじゃまだから・・」

「ですね?」

「月曜日は紫で火曜日は青ですよね・・」

「ん?」

「キョーちゃん?なにそれ」

「クルクル・・お前小さいな。」

「流華様が背が高いのかと」

「私が小さいと思えば小さいのだ。」

「そうだよ!」

「・・は・・ハイ・・ですよね。」

「流華様ってどのへんに住んでるんですか?」

「地球の日本辺りだ。」

「そうですね。」

「ですよね・・・」

「ドライヤーあるけどコテ入ってないし?クシははいってるけど・・・」

「良いんだ帰るだけだから。」

「先生に怒られませんか?」

「あの失礼なやつか?」

「はい・・流華様の言ってたハゲ散らかしです」

「お前たちが貧乏人ならアイツはハゲ散らかし以外のなにものでもない。怒られるようなこともした覚えがない」

「・・・私が謝っておきます。」

「好きにすればいいが・・謝ってすむと思うのはやめとくことだな。いつか後悔するから。」

「はい・・それはもうすでに後悔・・を」

「キョーちゃん・・あの・・流華様・・」

「なんだ?」

「あのハゲ散らかしは謝られたい生き物なのです。そうするとメンドクサくないんです。」

「へえそうなのか。」

「でも流華様は悪くないので私たちが謝っておいて邪魔をしないようにという意味なんですハゲ散らかしに限っていうと」

「分かった。好きにしたまえ。」

「ハイッ」

エンドレストークの様なこの訳の分からない会話とルカをもう別次元と認識した二人と・・

そしてファンクラブと言う名の授業をサボってシャワー室の前でうじゃうじゃと寄ってくる

決死のシツコイ盗撮部隊を蹴散らす俺。

火種はいくらでもある・・か。ハハハ・・その通りだな。

流華も変わらないようで必死で変わろうとしてるし、俺も見習わなきゃいけないし・・・

今までの何十倍も覚悟でやってやる。

それ以降の火種は・・・結構くるくると変態どM女が蹴散らしているらしい。

牽制だけじゃなくてそれ以降もどうにかしたかったって腹だったんだな。

だけど流華の思いやった言葉にそんなに嘘はなかったと思う。

逆に責めている時の方がただ意地悪を言おうとしているだけで思ってない風に聞こえた。

不思議な女なんだよな・・。俺は流華をす・・好きなのかもしれない・・。

いや、そういう意味じゃないかもしれないから・・思い込むのは止めようか。

一生付き合いをしていくかもしれないのが従兄弟だ。

そして告ったもんなら一生さらされるのも親戚っていうハードルだ・・

無かったことには青春の淡い一頁にはならない・・。おまけに俺は右翼だし。

それに・・好き・・ってもし俺が・・理解したとしてもだよ・・

どうすりゃいいわけ?ってなるだろ?。

考えるな?俺。そのへんはなるようになるだけだ。

晩ご飯は普通に作ってくれた。

でも・・俺のオムライスのケチャップの部分に「梅毒」って書いてあった。

絶対アイツだ・・・・。

流華がそんなお下品なことってか地味な嫌がらせをするわけないし・・。

と思ってたら・・やっぱ・・

「私にも書いてくれ。梅の毒って風流だな!」

「ダメダメダメ。風流じゃないよ。とにかく駄目!!っそれに・・ルカにはもう書いたし・・」

ハートにキューピッドの矢????

これってまさかの・・・

「あんな攻撃的なやつは嫌だ。私は純ちゃんのと取り替えて貰うからな!!」

「流華?あれはダメだって?マジで。ってか何で攻撃的なの??」

「心臓に矢が刺さったら死ぬじゃないか。嫌だろ。」

ああそう受け止めたわけですな。

まあ死ぬな。直で刺さったら。そういう意味では梅毒は死なねえから・・

多分雅であるゆえの間違いなんだろうけど・・・アイツ必死だな。

ケチャップなんてすぐ・・消せるのに・・・。

アイツなりの俺にはまったくないモラルってやつを流華に向けたく無いだけなんだろうけど・・

ぷぷ いつも知ったかぶっててもこうゆうのはやっぱ分かんなかったりするんだな?

早く食べて鍛錬鍛錬。。。
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