ひつじがいっぴき。

メモ帳をビリリと破って、うわ掛け布団を握っていたわたしの手に渡してくれたのは、一枚の紙の切れはし。

そこには11桁の数字が連なる番号が書かれてあった。


それが電話番号だって気がついたのは、井上先生が次の授業のために保健室から出て行ったあとだった……。


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