コイツ、俺の嫁候補。
この内容からすると“カセイ”って火星じゃなくて家政の方だよね?

ふわりと甘い香りを漂わせてあたしの横から同じ紙を覗き込んだ舞花は、思い出したように言う。



「あぁ、カセイクラブなんてものもあったね。三年前くらいから出来たんじゃなかったっけ」

「へー新しいんだ。でも何でこんなにやる気なさそうなの?」

「さぁ……なんかあんまり情報が入ってこない不思議な部なんだよね。変わり者が多いって噂だけど。なんせ週一しか活動してないみたいだし──」

「週一!?」



舞花の言葉を遮って、思わず叫んでしまった。

だって週一しか活動しないって、あたしにとっちゃかなりありがたいもん!



「決めた! あたしそこに入る!」

「えぇぇ!? 本気でそんな得体の知れない部に入るの!?」

「だって他に良さそうなとこないし。サイアク幽霊部員になったって、週一ならそこまで攻められなさそうだし」

「考えが意地汚いよ、縁……」



苦笑いする舞花だけど関係ない。とりあえず入っとけばいいんだから。

ガサツなあたしだけど、これでもお母さんの手伝いをしてるから家事は出来る方だし。

そんな安易な考えで、ひとまず活動日に見学をしに行ってみることにしたのだった。




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