コイツ、俺の嫁候補。
「凪も来ればよかったのにね」



あたしにジュースを注いでくれる美央ちゃんが言うと、お母さんが苦笑する。



「お店でケーキ作りと販売の手伝いしなきゃいけないから忙しいらしいわ。残念よねぇ」

「いーよ、あいつは来なくて……」



「縁に手出されたら困るし」と呟く那央に、夏の初デートの時のことを思い出して笑いがこぼれた。


皆に飲み物が行き渡ったところで、さっそく乾杯をして料理を食べ始める。

けれど、人数が多いから座る場所もなかなか確保出来ない状態。



「俺らあっちで食おうぜ」

「あ、うん」

「うわーイチャイチャするつもりだー」



那央に促され、隣の物置部屋で食べることにすると、翔くんがニンマリと笑う。



「イチャイチャ!? そんなのあたしが許さない!」

「今日はクリスマスだから仕方ないですよ、華ちゃん。そっとしておいてあげましょう」

「いや、ご飯食べるだけだから!!」



嫉妬心をむき出しにする華ちゃんと、お上品にピザを食べながら棒読みで言う遼くんにつっこむあたし。

那央もご両親もケラケラ笑ってるし、本当に賑やかで楽しい。

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