コイツ、俺の嫁候補。
あたし達カセイクラブはと言うと。

『色気があるものがいい』と言っていたカレンさんはクレープやワッフルを作りたかったらしいけど、それは絶対やめた方がいいと皆全力で阻止し。

材料費も格安で、料理下手な人でも誰でも作れるポップコーンに決定。

味付けを変えれば、カレー味やチョコやキャラメルなんかも出来るということで、なんとかカレンさんを説得することが出来たのだった。


今日はそのポップコーンを試作することになっていて、あたしはいつものように調理室にいる。

けれど、カレンさんと藤丸先輩、那央の姿はない。


カレンさんが材料を買ってきてくれるらしいのだけど、ポップコーン用の種なんてどこに売ってるかも知らない彼女のために、那央が借り出されたのだ。

ヤツの家ではおやつに手作りポップコーンが出ることがしばしばあって、それに関しては詳しいらしい。



「そろそろ戻ってくるかな」

「そうですね。何味を試すんだろう」

「あたしはやっぱりキャラメルがいいなー」



向かい合って座る奈々ちゃんと、壁に掛けられた時計を見上げながら雑談する。

居残り組のあたし達は、すでにフライパンを用意してスタンバイ済みだ。

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