ワケあり!?社内恋愛
 




「倉永さんっ……」


夜、倉永さんが帰るのを見計らって、あたしも一緒に退社した。


オフィスを出て、少し歩いたところで彼を呼び止める。


結局、あの日勝手に帰ってから、電話をかけ直すことが出来なくて
ちゃんと話すのは今が初めて。


呼び止められた倉永さんは、相変わらず優しく微笑んで……


「どうしたの?」


あたしの心がチクリと痛む。



だけどもう、揺らがない。

最低で最悪な女だけど
これ以上それを積み重ねたくないから……。




「………ごめんなさいっ!!」




あたしは、彼へ向かって頭を下げた。
 
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