ワケあり!?社内恋愛
 
「あ、もしかしてアレか!
 長年、片想いしている奴がいるとか?」


ジョッキに口をつけながら、茶化して聞いてくる那月さんに、思わず箸でつまんでいた唐揚げを落とした。


「あ、マジなんだ?」
「うるさいなー。
 放っておいてくださいよ」


好きなのは、目の前の貴方ですよ!


と、心の中で叫んだ。

だけどまだ、この言葉を言うのは早すぎる……。


「青いねー。若いねー」
「那月さんだって……!!」


そこまで言いかけて、ハッとした。


今までは、那月さんと同じ立場だったけど、
那月さんは今、決定的な立場に立たされてしまって……。



「だよなあ……」



那月さんは、そういって苦笑した。
 
< 22 / 212 >

この作品をシェア

pagetop