ワケあり!?社内恋愛
「那月さん……那月さんっ!」
「んー?」
電車に揺られ、またしても人の肩でもたれかかって眠る那月さんをゆすって起こした。
ようやく反応する那月さん。
「駅!那月さんの降りる駅ですよ!」
「え?あ、マジか!」
頭をあげ、辺りをキョロキョロと見渡す。
そこは、まさに那月さんの最寄駅に着こうとしているところで……。
「……え?
ってことは、お前の駅、過ぎてんじゃん!」
「そうですよ……。
誰かさんが、離してくれないから……」
「は?」
那月さんはそこでやっと、自分の状況を把握してくれた。
ぎゅっと握りしめたあたしの手。
さっきまでもたれかかっていた肩。
「……わ、わりぃ…」
そして、思いきり気まずそうに謝っていた。