ストレイ・キャット☆シュ-ティング・スタ-
 三上にそうはいったものの、久留美にメールで告げていた一週間という時間だけはメールを送ろうと思っている。
 
 もちろん、口説く訳ではなくて、少しでも力になってあげたいと思う気持ちの割合が今は大きい。
 
 リビングの照明を少しばかり暗くして、久留美宛のメールを考える。するとこころの中にひとつの暗闇が広がって、ぼくの中のもうひとりのぼくが耳元でささやいた。

“本当に諦めるのかい?”

“あんなに上玉な女の子、そうは居ないよ?”

“もったいないよ!”

“次はないかもよ”

 格闘……。

“あの娘は、ちがうんだよ!”

“久留美のような娘をそんな目で見ちゃ駄目だ!”

“久留美はこころに傷があるんだ……”

“……”

 ぼくの中のふたりが格闘する。

「あぁぁ、ぼくの瞳に星の輝きが見えたなら、どんなにこころ安らげるのだろうか?」

 メールを考えながら、こころの声が口から漏れる。

 あと三日。ぼくは一通ずつ、こうやって考えるんだろうと思い、文章をメールにしたためる。
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