のばしたこの手は届かない。

修二side

昔から女には困らなかった。

でも付き合うとだるくなる。

だからすぐわかれる。セフレぐらいの関係がちょうどいい。

だからこの目の前であんあん言ってる女も

心底どうでもいい。

ガラッ…バタバタ…

やばいな…誰かに見られたかな。

追いかけよう。

「じゃあ小野先生。もうこないでくださいね。」

「え…なんで…。」

「俺はもう一回ヤった女とはヤらないんだよ。じゃあ、鍵閉めて出てくださいね。」


俺はもう足跡の聞こえる方に走った。




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