変わりゆく華たち 第一幕 散ル華
「おい、何だその目つきは…」
「別に何でも無いですよ」
ただ僕たちのことを
よく見てるなと思っただけです。
僕は座ってる場所から立ち上がった。
「どうせ山崎のことですし、明日には見つけるんじゃないんですかね。その時は僕も一緒に動くんで……」
逃したんだから僕の手で捕まえなくちゃ。
襖を開けて土方さんの部屋を後にした。
もちろん、襖を開けっ放しにして。
その後開けっ放しだったことに気付いた土方さんが、僕の名前を大声で読んだのは言うまででもない。
「総司ぃぃぃぃいいいーー!!
ちゃんと襖を閉めやがれっ!!」