変わりゆく華たち 第一幕 散ル華




…………な、なんで…。



というより何故こいつに押し倒されてるんだ。



外が暗いのはさっき屯所をグルグルと歩きまわってきたから知っている。



「ふ、副長……」



斎藤なんて戸惑ってる。


手を伸ばそうとはしてるが、引っ込んだり、引っ込まなかったり。



「…夜中だろうが関係ないだろう。用は終わったんだろ?」



だったらあとは俺の自由だ。
俺がいつ何処で出て行こうがお前らには関係のないことだ。



「ちょ、土方さん……







何時までそうしてるんですか?
あ、もしかしてそんな趣味だったんですか?

うわー、ついに男にまで手を出すんですか?女だけじゃ物足りないと」



「と、トシ…そうなのか?」



「総司!!デタラメ言ってんじゃねぇ!!

近藤さん、総司の冗談をそのまま受け取らないでくれ。


ったく。



神埼、テメェが今外出てみろ。こんなんじゃ済まねぇぞ。自分の立場よく考えてみろ。」




まさかこいつ俺が…。



「いくら上手く男装してようが、見るものが見ればすぐ分かるぞ。




テメェが女だってことがな」







「「「……、えーーーーーー!!?」」」






夜中だといつのに、部屋には大きな声が響いた。



翌日、近くに住む者から軽く怒鳴られたそうらしい。



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