Crescent
「でも、特別にランチを作って貰ったなんていいなー。
休みの日もランチがあればいいのに」
「じゃあ、今度休んで一緒に行く?
なんて無理か」
「二人一緒に休むのはまずいかもね」
「あ、そういえば昨日、特番で面白そうなのやってたから録画しといたんだ見る?」
「見る」
そのまま二人で録画しておいた特番を見て、話をしながら友香のアパートには夕方までいた。
家に帰ってぼんやりとしていると携帯電話が鳴った。
名前はなく番号だけの表示。
隼人?
明日には行ってしまう。
携帯に手を伸ばした。
隼人から掛けてくるのはこれで最後かもしれない。
でも、…どうしよう…
そんなふうに悩んでいて出れないでいると着信音が切れた。
…やっぱり隼人の事はこのまま忘れよう。
また携帯の着信音がなりビクッとした。
でも表示された名前は澤野さんからで、ほっとして電話に出た。