駆逐系男子【更新再開】
「可愛かったね、みんな!」
「ふふ、そうだね。いつもと違う顔が見られてほんとに可愛かったよ」
閉園時間ギリギリまで動物と戯れた私たちは、そろそろ帰ろうという話をしていた。
「そうだ、はるちゃんこれ……さっきのお土産屋で買ったんだ」
吉良くんが小さな袋を私に手渡す。
開けてみると、白猫と黒猫か対になったストラップが入っていた。
「え、これ……」
「はるちゃんのために買ったんだ。どうだろう、気に入ってもらえたかな?」
「そんな、貰うなんて!あの、お金払います……」
私がそう言うと、吉良くんが驚いたように声を上げた。