駆逐系男子【更新再開】

「あ、と……わた……」

眼鏡の奥の鋭い瞳が怖く見えて、上手く言葉が出ない。


「僕の彼女兼臨時のマネージャー」

「は!?ちょっ、おいっ、ケイ!」

「声がデカい。園田(そのだ)さん」


吉良くんは辺りを見回し、近くの部屋に私と男の人を入れて素早くドアを閉めた。


「ケイ、どういうことだ?今は大事な売り込み時期だってわかってるはずだろ?」

「どういうこともなにも、そのままの意味さ。先日言っただろ、新しいマネージャー探せって」

「いやだからって、おま……彼女って!」

「とにかく、話は支度が済んでからにして」


吉良くんは部屋にあった衣装を手に取ると、奥に消えていった。


< 140 / 231 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop