駆逐系男子【更新再開】
「あ、と……わた……」
眼鏡の奥の鋭い瞳が怖く見えて、上手く言葉が出ない。
「僕の彼女兼臨時のマネージャー」
「は!?ちょっ、おいっ、ケイ!」
「声がデカい。園田(そのだ)さん」
吉良くんは辺りを見回し、近くの部屋に私と男の人を入れて素早くドアを閉めた。
「ケイ、どういうことだ?今は大事な売り込み時期だってわかってるはずだろ?」
「どういうこともなにも、そのままの意味さ。先日言っただろ、新しいマネージャー探せって」
「いやだからって、おま……彼女って!」
「とにかく、話は支度が済んでからにして」
吉良くんは部屋にあった衣装を手に取ると、奥に消えていった。