初めての恋に溺れる人魚~my first love~
私はというと、自分の携帯に登録された月島先輩の番号をじっと見つめてニヤけてしまう。
「うふふ……」
いけない。つい声に出して笑ってしまう。
周りから見たら絶対変な女って思われちゃう。でも、今はいいや。それでも、とそんな気分でいると、
ガタッ、
と、イスを引く音がした。
うわっ、月島先輩が戻ってきたんだ……!
ニヤけたところ、見られてないよね??
そんな心配をしながら、顔を上げると、
「友達と一緒?」
月島先輩が座っていた席に学ランを着た、まったく見知らぬ男の人が座っていた。
「その制服、秀英でしょ?俺、そこの商業の三年なんだけどさ、良かったらケー番、交換しない?」
短髪で金に近い髪の色をして、口にシルバーのピアスをした男の人。顔は―…この間、いーちゃんが持っていた雑誌に載っていた爬虫類系男子って言うの?
そんな感じのヒトが、いきなり私の携帯を取り上げた。