初めての恋に溺れる人魚~my first love~
でも、
「数年前は―…って、今は?」
私が情報に疎いだけかもしれないけど、今はそんなハナシ全然聞いた事がない。
そんな私の問いに、いーちゃんが首を左右に振る。
「今はもう全然、表に出て活動はしていないみたい。そのCDが最後にリリースしたCDじゃないのかな?」
発売日を見ると、三年程前のリリースになってる。という事は、月島先輩が中学三年生の時。
中のブックレットを取り出してパラッとめくって見るけど、曲の説明ばかりで月島先輩の姿は全く載っていない。
「美少年ピアニストで騒がれていたのにね、さっきも言った通り露出は殆どしてなかったみたい。あんなにカッコいいのに勿体ないよねぇ~…って、それもまた好奇心を掻き立てられちゃうんだけど」
確かにと、いーちゃんの言葉に同意しながらも、月島先輩の雰囲気からして写真とかあまり好きではなさそう、って思う。
「これ―…いーちゃんが持ってたの?」
「ふふ。海音に見せようと思ってネットで買っちゃった。海音へのプレゼント。初恋アーンド初彼氏記念で」
「え、いいの……??」
「どうぞ、受け取って、受け取って~!」