初めての恋に溺れる人魚~my first love~
「煩い。プラナリア」
「むっつりエロオレンジ星人めが」
「ハサミでちょん切るぞ」
「おめーこそ、ミキサーにかけてオレンジジュースにリサイクルしてやっぞ」
「それは有難い」
「はぁっ?!そんなオレンジジュース気持ちわりィだろーがっ!!」
まだ、さっきのやりとりを引きずっている二人に、
「はいはい、カウントするぞー」
小栗先輩は冷静に対処して、練習を進めてくれる。
「海音ちゃん準備はいい?」
「は、はいっ……!」
カチッカチッカチッ、小栗先輩がスティックでカウントをとると―…
ダダダダッ……!!!!
激しいドラムから始まって、芹沢先輩のギターと月島先輩のベースが混じる。
カラオケなんかとは全く違う。
背後から押し寄せてくる音の波を感じて、私はスーッと小さく息を吸う。
そして自分も先輩たちの奏でる音に乗った。