図書室の白川さんー星ヶ丘高校絵巻ー
すさんでいた、っていうのが理由になるのか


ならないのか、わからない。



久しぶりにオレは図書室に足をむけた。



夏休み前に借りた本はまだ返していなかった。


白川さんに会いたかった。


振られたこととか、進路のこととか話してみたかった。


そういえば、スピーチコンテストで入賞したこと、


「おめでとう。」も言っていなかった。


好きな女に「将来性がない」って振られて


進路もロクに決められないオレに、


白川さんはどんな本を選んでくれるんだろう。


自嘲気味にそう思い、やけっぱちな気分で


オレは図書室に足を運んだ。



それがいけなかった。
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