ガーデンテラス703号


だけど、大学を卒業して社会人になり少し経った頃。

なんの前触れもなく、突然遥斗から別れを告げられた。


「ずっと前から思ってたけど、お前つまんない」

「え?」

マンゴーなんとかを飲み干しながらそう言うと、シホと朋美がぽかんとした顔で私を見た。


「別れるときに遥斗に言われた言葉。私、つまんない女だったんだって」

笑いながら付け加えると、シホと朋美がフォローの言葉を探して気まずそうな顔をした。

でも、彼女たちからのフォローの言葉なんてなくても私は大丈夫だ。

遥斗にそうやって振られた直後は食欲がなくなるくらい傷ついたけど、それももう3年前の話で。

私はちゃんと立ち直ってる。


「追加で何か頼もうかなぁ」

黙ってしまったシホと朋美の気分を変えようとわざと明るい声を出してメニューに手を伸ばすと、シホが私の前からそれを奪い取った。


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