ガーデンテラス703号
「明日、仕事休みだよね?今日はこのまま俺の家に来ない?」
「え……?」
反応に困る私に、森岡さんが優しく微笑みかけてくる。
「俺、初めて会ったときからずっとあゆかちゃんのことが気になってたんだ」
続けて甘い声でささやきかけられて、頬が火照って熱くなった。
これは、告白ってことで受け止めていいのかな……?
森岡さんの気持ちは嬉しい。
森岡さんことを嫌いでもない。
だから、今回のデートの誘いを受けた。
シホを好きかもしれないホタルを忘れて、新しい恋がしたいとも思う。
だけど、私にはまだ、彼に返せるだけの気持ちも、彼のことを全面的に受け入れられる覚悟もなかった。
森岡さんの気持ちは嬉しいけど、今からいきなり家には行けない。
「森岡さん、私、家にはちょっと……」
「え、まだ焦らす?」
小さな声で誘いを断ると、森岡さんが不服そうに眉を寄せた。