妄想女子、恋をする。
「なあーんてねっ。ふふふふ……ブヘッ」
ニヤニヤしながら、教室から下駄箱に向かって歩いていると、何か自分よりでかいものにぶつかった。
「いったあーい……」
鼻すりむいたよ、鼻。
なんなの、もう!
そう思いながら顔を上げると飛び込んできたのは-----
「……あ、ごめん」
茶髪のふわっとした猫っ毛に、色白な肌がとても合う。
顔もちっちゃくて中性的な顔立ちで、この世のものとは思えないほど全てのパーツが整っている。
それに加えて、少し気だるそうな目や立ち姿、なにを考えているのかわからないような無表情。
……やばい。
あたしの妄想にでてくるなかで一番好きなタイプだ。
ドストライク!!!!
完璧王子より、こういうほうのが好みなんだ。