「見ろよ悪魔の使者だ。」

と子供が石を投げつけてくる。

何とでも呼ぶがいいさ。

俺には消えない名前がある。

「ホーリーナイト」聖なる夜と呼んでくれた。

絵描きの声には優しさも温もりも全て詰め込んであった。

忌み嫌われて孤独だった俺を優しく救い上げてくれた。

俺はきっとこの日のタメに生まれてきたのだろう。

俺はどこまでも走る。
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