姫の笑顔

わたしは窓の外を見ていたけど、ノックをされて「はい。」と言うと

「失礼します」と言われて入って来たのは紺色の膝丈のメイド服を着たわたしと歳が近そうな子だった。

「本日付でミリヤ様付きを拝命したパティと申します。」その子は東洋の血が入ってるのか黒目で髪はダークブラウンで身長はわたしと同じ位だから160㎝位…かな?顔立ちもハッキリしてるし、どちらかと言うと可愛い部類だと思う。

「宜しくお願いします。パティさん」と言うと

「なりません。姫様。姫様がわたしもどきに敬語など」と注意されてしまった。

…この世界だと皆そうなのかな?施設の人やクラスメイトにも敬語を使っていたから人と話すとき敬語が出るのよね…

困っている私をみてパティさんを見てわたしは慌てて

「ごめんなさい。これがわたしだと考えて貰えませんか?」と言うとパティは

「ミリヤ様の仰ることでしたら」と渋々受け入れてくれた様だ。

「ミリヤ様、お召し物を変えられる前に湯浴みを」と言われたので浴室に行き、お風呂に入り体等を洗ってから浴室を出ると、部屋には上質な生地のワンピースが30着位並べられていた。




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