姫の笑顔

今、体育館で話をきいている。

国の維持などの難しい話で王様であるアルード様はひとりひとり顔を見ながら話してくださってる。…でも、なぜだろう?なんだか懐かしい気持ちが溢れてくる。…始めてお顔を拝見した筈なのに。

…!!今、こっちを見て驚かれていた。なぜ?

疑問は溶けないまま終了していた。

教室に戻ろうとした時、廊下で校長先生が、わたしを呼び止め、校長室へ来る様、促された。

校長室に入ると、国王様と王妃様が二人掛けのソファーに座っていた。

わたしは慌てながら正式な礼をすると国王様と王妃様が立ち上がり、王妃様がわたしを抱き締め、国王様は瞳が潤んでいた。

状況が掴めず、固まってると王妃様がわたしの頬を触りながらこう言った。




「ようやく会えた…わたしたちの娘、ミリヤ。」と。
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