あなたには聞こえますか…………
「だから花梨を疑っていると?

なんて軽率な考えを……

ばからしい……」



「いやいや、疑ってはいませんよ。

ただ何か知ってるんではないかと、思い

ましてね。

そんな話を亀城さんは、花梨さんから聞

いたことはありませんか?」



「いや、まったく。

花梨に聞くよりも、お父さんが勤めてい

た所で聞けば良いのでは?」



「そこも当たりましたがね、

早くに辞められていたようで何も出ず

という結果でしてね」



「じゃあ、なにもないんでしょう。

仕事先にもないのなら」



「退職されたあとも自宅で研究は続けて

おられたようでしてねぇ。

近くで見ていたであろう、家族に聞けば

何か分かるかと思いまして。

花梨さんに会わせてもらえますよね?」


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