プリンセス☆ロード




「あの、すいません!」

「あ、おい!」






三人で歩いている最中さっそく見つけた町の人に私がとっさに声をかけに行った。
少し歳のいったおじさんくらいの人。
私たちを見て怪訝そうな顔をする。





「あの、この町の人ってどうしてあまり外に出ないんですか?」

「…なんだ、お前らは、お前らと話すことなんて何もない!」

「えっ、あの!」






おじさんは、なぜか怒って足早に去ってしまった。
驚きの反応に呆気にとられる私。






「このバカ女!」

「!ば、バカってなによ!」

「考えなしに飛び出すな!」







ちょっと、この人仮にも姫である私にバカって言ったわよ!?
なんて、姫をひけらかすつもりはないけれど。
私だって役に立とうとしたのに、どうして怒られないといけないのよ。







「この町全体がグルかもしれないと話したばかりだろうが。もう少し慎重にいけ」

「う…。でも、躊躇しててもわからないことばっかじゃん!」

「紗南さんの言うことも一理ありますよ。ちょっとした反応で何か手がかりがあるかもしれませんしね」






やっぱりソウシは優しいんだ。
レンとは大違い。





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