プリンセス☆ロード






止血と今できるだけの応急処置を済ませ一行はさっきの町まで戻ることにした。
医師に一刻も早く診せなければ、紗南の命が尽きかけている。



このアジトに捕らわれていた女たちは牢からだし逃げさせた。
おそらく町に戻っている頃だろう。







レンが紗南を背負い来た道を戻っていく。
その先に、この道に案内した少年、リクが立っていた。








リクの隣には、おそらく母親であろう女の人が寄り添うように立っている。









「兄ちゃん…あの…」







レンたちの姿を見つけると、後悔の念から申し訳なさそうに声をかける。








「…っ、姉ちゃん!」







レンに背負われた紗南を見て、泣き出しそうな声を上げる。
自分のせいだと即座に思った。







「…医者を紹介してくれないか」

「え……」

「腕のいい医者を…」

「俺を…頼ってくれるの?…俺、みんなを騙したのに、信じてくれるの?」








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