プリンセス☆ロード
おばあさんから受け取ったネックレスを手に外に出る。
何気なしにそのネックレスを首にかけた。
ネックレスなんて、ガラじゃないのに。
不思議だ。
「紗南!」
突然の声に顔を向ける。
そこには浩太の姿。
「浩太・・・」
「お前、こんなとこで迷ったらどうするんだ」
「ああ、平気よ。私方向音痴じゃないもん」
よかった、普通に話せてる。
「・・・紗南。この前言いかけてたことだけど」
「え・・・」
浩太の真剣な目。
やだ、やめてよ・・・。
私、聞きたくないよ。