プリンセス☆ロード





「ごほっ、こほっ!」





息ができるようになり咳き込む。
そんな私に駆け寄る二人の姿。





「紗南!」

「大丈夫か!?」






浩太と、美由紀…。
じゃあ、さっきのは…。
涙を拭いながら見上げると、私の前に立ちはだかるレンの背中。







「レン…」






助けに来てくれたんだ…。
守ってくれなくていいって言ったのに。
来て、くれたんだ……。







「貴様ら、明日の太陽は拝めないと思え」

「てめぇ、昨日の!」






張り詰めた空気。







「レン!」

「…お前たちは下がってろ」








レンは一度安心させるように振り向いてそう言うと再び男たちと向き合う。
でも、レン…相手は昨日よりも多いのよ?
いくらレンだって、こんな人数相手にできないよ。






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