プリンセス☆ロード




「きゃー!誰か!!」






突然、女の人の悲鳴が聞こえた。
明るい雰囲気が一変、辺りが騒然とする。







「なに?」






ただならぬ雰囲気にミナトに視線を向けると、ミナトは険しい表情をして声がした方を見ていた。
ミナトは騎士なんだもん、駆けつけたいよね。
でも、きっと私の側から離れないためにそれを我慢してる。






「ミナト、行って」

「え?」

「なにかあったみたいだし、ミナトが行かなきゃ。ミナトはこの国の騎士なんでしょ?」

「でも…」

「私は大丈夫だから」







私は、どっしりと構えてそう言う。
最初から一人で来るつもりだったんだし。



町に来て見て、とてもいい町だってわかったし。
皆が言っていた危険なんて何もなかった。







「…ごめん。すぐに戻るから。絶対にここを動かないで!」








ミナトは、少し考えた後意を決したようにそう告げると走り出した。
私はその背中を見送りながら、幼そうに見えて、いざって時は男らしくなるんだな、なんて安易に考えてた。








これから起こることを、何も知らずに………。








< 47 / 469 >

この作品をシェア

pagetop